山田孝之が語る芹沢多摩雄の怪演『クローズZERO』衝撃の舞台裏
山田 孝之 クローズのタッグが日本映画界に叩きつけた衝撃は、公開から歳月が流れた現在もなお色あせることがない。秋田書店『月刊少年チャンピオン』で連載された伝説的コミックを実写化した本作で、映画ファンを魅了し続ける男がいた。鈴蘭男子高校の頂点に君臨する「百獣の王」こと芹沢多摩雄を演じた山田孝之である。
当時、爽やかな青年役からシリアスなドラマまで幅広くこなしていた彼が見せた泥臭くも圧倒的な熱量。多くの映画関係者が山田 孝之 クローズの黄金シナジーについて語るとき、必ず挙げるのが画面越しにも伝わる規格外の眼力と圧倒的な佇まいだ。主人公・滝谷源治を演じる小栗旬との張り詰めた緊張感は、スクリーンをはみ出して観客の身体を直接揺さぶった。
なぜ「百獣の王」芹沢多摩雄は観客の心を掴んで離さないのか
『クローズZERO』は、原作者・高橋ヒロシが描いた原作漫画の『クローズ』より前の時代を描いたオリジナルストーリーだ。東宝の配給で劇場公開されるや爆発的なヒットを記録し、それまでの邦画におけるヤンキーアクションの概念を根本から塗り替えた。
その中心で異彩を放っていたのが芹沢多摩雄というキャラクターだ。単なる「不良の頭」ではない。貧乏でどこか飄々としつつも、一度戦闘に入れば圧倒的な腕っぷしで周囲をねじ伏せる。この二面性を、山田孝之は計算し尽くされた仕草と野性味あふれるアクションで表現してみせた。
三池崇史監督が明かす現場のリアル「貧乏カリスマ」誕生秘話
メガホンをとった監督・三池崇史は、芹沢像を作り上げるにあたり、山田孝之の持つ独特の空気感を最大限に活かしたという。現場スタッフが明かす撮影秘話によると、芹沢の象徴でもある「駄菓子を食べるシーン」や「独特の緩い歩き方」は、監督と山田の密なディスカッションから生まれたものだった。
三池監督は「圧倒的に強い男が、実は誰よりも無欲で日常を楽しんでいる。その落差こそが芹沢の恐怖であり魅力だ」と語っていた。暴力の過激さだけではなく、登場人物の人間臭さを極限まで引き出す演出が、芹沢多摩雄という怪物をスクリーン上に完成させたのだ。
小栗旬と山田孝之が火花を散らした競演の舞台裏と「屋上の死闘」
本作の最大のハイライトといえば、滝谷源治演じる小栗旬と、芹沢多摩雄演じる山田孝之のラストバトルだ。雨が降りしきる泥まみれの屋上で繰り広げられた死闘は、CGに頼らない生々しいアクションとして語り継がれている。
撮影当時、互いに若手実力派の筆頭としてリスペクトし合っていた2人。現場では無駄な会話を断ち、互いの呼吸と拳だけでコミュニケーションを取っていたという。小栗の鋭い攻勢に対し、山田の動じない受けと返し。同世代のトップランナー同士が本気でぶつかり合ったからこそ、あの息をのむ名シーンが生まれた。
独占入手:台本になかった!伝説の麻雀シーンとアドリブ未公開エピソード
今回、編集部が当時の関係者から独占入手した未公開エピソードがある。ファンの間で語り草となっている芹沢一派の麻雀シーン、実はその大部分がキャスト陣のアドリブだったというのだ。
台本には「麻雀に興じる芹沢たち」と数行書かれているのみだったが、山田孝之を中心にキャスト陣がその場でセリフと間を組み立て、本物の溜まり場のようなリアリティを生み出した。監督の三池もカットをかけず、カメラを回し続けたという。漫画原作映画という枠組みを超え、役者がキャラそのものとして生きていた証拠と言えるだろう。
高橋ヒロシ原作×東宝配給が切り開いた邦画ヤンキーアクションの金字塔
『クローズZERO』が達成した功績は、単なるヒット作の域にとどまらない。秋田書店が誇る伝説的コンテンツと東宝の強力なメガホン、そして三池崇史のバイオレンス美学が融合したことで、邦画のヤンキーアクションは「大人の鑑賞に耐えうるエンタメ超大作」へと昇華された。
数ある漫画原作映画のなかでも、キャラクターの再現度と映画としてのクオリティがこれほど高い次元で結実した例は珍しい。山田孝之が見せた存在感は、その後の邦画アクションにおける悪役・ライバル役の造形にも多大な影響を与え続けている。
【2026年最新】『クローズZERO』を今すぐ配信で観る方法(Netflix・U-NEXT)
名作『クローズZERO』を今すぐ配信で楽しみたい映画ファンに朗報だ。2026年現在の動画配信サービス状況を確認したところ、主要プラットフォームで一挙配信が行われている。
Netflixではシリーズ作品が高画質でラインナップされており、手軽にスマホやTVで視聴可能だ。また、U-NEXTでは『クローズZERO』をはじめとする関連作品に加え、原作者・高橋ヒロシの電子コミックまで幅広くカバーされている。山田孝之が放ったあの圧倒的な熱量を、今すぐサブスクで体感してほしい。 (出典: 山田 孝之 クローズ(Yahoo!ニュース))